献立作りのポイント

どのような栄養に気を付けて幼児食を作ればよいのかは、これまでのLessonで充分に理解していただいた事でしょう。次に必要な知識は、どのようにして得た知識を幼児食に取り込んでいくかということです。必要な栄養がどの位かは分かっていても、それを全て計算して毎日の献立を作る事は現実的ではありません。
そのため栄養素の役割を分類させた献立を作ることで、計算も比較的簡単なものにすることができます。
例えば和食をベースに考えた場合、主食に炭水化物を、それに加えて主菜にたんぱく質、副菜、汁物にビタミンやミネラルなどを主軸に置いて考えると、献立作りが簡単になります。
献立作りの主なプロセスは下記の通りです。
- 主食を選ぶ
- 主菜を選ぶ
- 副菜を選ぶ
- 汁物を選ぶ
まずはエネルギー源となる炭水化物の種類を決めます。主食として考える炭水化物はご飯やパン、麺類などがありますが、例えばご飯を選択した場合にはご飯に合うおかずを作る事になりますし、パンの場合は目玉焼きやベーコンを焼いたり、ジャムを使用したりと、ある程度方向性が定まります。
次に主菜、メインディッシュを考えます。主に肉類や魚、卵、大豆などのたんぱく質を中心にした料理となり、おかずのメインとなります。また、主食と一緒に合わせる事で、丼ものやサンドイッチなどの料理に変換することも可能です。
副菜、サイドメニューには野菜を主軸に置いた料理を考えましょう。主菜で補う事が出来なかったビタミンやミネラルなど、まだ使用していない要素を率先して取り入れるようにし、多くの栄養を意識的に補充するようにしてください。和食の場合にはおひたしや煮物、洋食の場合にはサラダなどを選ぶと、食卓全体の野菜量は格段に多くなります。
それでも足りない栄養素があった場合、もう1品副菜を作るか汁物を加えるなどメニューを増やして対応するようにします。汁物の場合は野菜だけでなく、海藻やキノコ類も調理しやすい具材です。ただこれらは繊維質が多く咀嚼に時間を要するため、食べやすい大きさに刻んで加えるとよいでしょう。
健康状態や季節に合わせる

献立を立てる意味は、あらゆる食材を豊富に使用し、たくさんの栄養を摂ることが目的の一つです。その上で、それぞれの子供に合わせてアレルギーや、季節の変わり目で体調を崩すなど、様々なトラブルを踏まえて個人に合わせた献立作りが必要となります。
たとえばアレルギー症状が気になる子供には反応が出る食材は控えたり、風邪で消化器官が弱まっている時には、食べやすく消化しやすいよう柔らかく煮込んだお粥やスープを選ぶなどの選択をすることが、子供に合わせた献立作りとなります。
また、季節がある日本では旬の食材を取り入れることも重要な献立作りのポイントです。旬の食材は味が美味しいだけでなく、栄養が通常時よりも多く含まれていたり、新鮮なものが安価に手に入れられたりと、メリットが沢山あります。
また、お節や七草がゆ、冬至の南京など、節句や季節行事に合わせた料理を作る事で特別感のある演出も可能になります。
このように、献立は日々の時間の流れや個人の状態を踏まえて組み合わせ、多くのバリエーションを持つようにしましょう。